ボクが、小学生の子どもたちと授業で関わるときに、アンケートを採らせてもらうことがある。今回も、採らせてもらった。


 昆虫の好き嫌いの数と、昆虫をどのくらいよく見ているかの相関検査だ。これ自体は、すでに10年くらい前には行われていて、新しくもなんともない。ただ、自分の作業仮説と考察がオリジナルとなる。

 

 最初に昆虫数種類の画像を見てもらい、好きか嫌いかを○×で書いてもらい、次にトンボの絵を書いてもらうだけだ。そうそう、トンボの絵には、羽根と脚は必ず描いてもらった。


 皆さん、トンボの絵、ちゃんと描けますか?

 

 


オカヤマのフィールドノート-トンボの絵

 

 

 羽根と脚の数とついている場所がポイントとなる。頭部、胸部、腹部に分かれているかどうか、眼や触覚が頭部についているか、腹部に節を描いているかどうかなどもポイントになる。バランスは、画力かもしれないので、重要なポイントにはしていない。描いた絵を数値化するところが難しい。


 なかなかの力作ぞろいで、集計結果を見るのは、いつも、たのしい。ただし、描いてくれたのは小学校3年生だから、昆虫の体のつくりを習ったばかりで、まだ理解や消化できていない学年だということを了解しておかないといけない。

 学年が上がると、ちゃんと描ける子どもと、描けない子どもに分かれてきて、そのぞれノグループは、ムシの好き嫌いがはっきりと分かれてくる。


 長年、アンケートを採っていると、少しずつ傾向が変わってきていることも判るかもしれない。

 

 

 

 

 さて、3連休はいかがでしたか?


 岡山は三日とも晴れでした。 


 今日は、大原のほうへ行こうかな~

 

 

 

 


 前回、9月26日(土)に1回目の授業があった(そのときの記事はこちら )。


 2回目は、10月7日(水)だった。

 

 前回は植物を主に観察したので、今回は動物を主に観察した。

 

 最初に、前回の続きで、パワーポイントを使って、地元の生き物の画像を見ながら、お話をした。

 

 台風が四国沖に近づきつつあるため、空模様が怪しいかったので、話を短くして、すぐに外へ出た。

田んぼの横の道路を歩きながら、イネや田んぼの雑草の話をしつつ、草むらに移動した。

 

 教室に持ち帰って、体のつくりを観察するために、『1匹だけ持ち帰る』と約束をして、採集を開始した。

 

 


オカヤマのフィールドノート-採集の風景

 

 

 最初、なかなか、見つけることができなくて、四苦八苦していた。ボクには、たくさん、いるように見えたんだけどな~。子どもたちにムシが見えるように、わざと草むらをガサガサして、ムシを飛ばしてやった。どうにかムシが見えるよになったら、アマガエルも見え始めたようで、ワイワイ、キャーキャー言っていた。

 

 何匹もつかまえて、袋の中がバッタだらけになっていたり、カマキリを入れていた袋では食べられているバッタもいた。


 10分くらいすると、ムシが触れないといった女の子も、袋越しなら触れるようになっていた。10分間、戦ったんだろうな~。

 

 しばらく採集して、一人1匹ということで、教室に戻った。


 「帰りに放す」という約束で、どうしても5種類持って教室に帰るという子どもがいた。仕方ないかなぁ。

 

 教室で、昆虫の体のつくりを詳解して、観察してもらった。

 

 今回も2時間は、すぐに過ぎてしまった。何とか、採る名人と観る名人になってもらったかなって感じだった。

  

 

 

 

 1枚に8MBもかかる画像は、半端なしに美しい。

 

 画質を72pic/inchに落として、jpg圧縮して、これです。

生のキメの細かさ・・・


 『仕事は、道具』ですね。


 コンデジ10台並べても、この画像は得られませんからね。

 

 


オカヤマのフィールドノート-ヒメボタル食餌02-06

          カメラ: ニコン D200

          ISO: 200

          シャッタースピード: 1/6

          絞り: 29

          WB: 昼白色蛍光灯

          レンズ: ニコン AF ニッコー 28-105mm マクロ


 

 そして、1回で100枚撮影の設定で、5回も6回も撮影すると、あとの作業時間も半端なし!スライドショーで0.2秒間隔で映していたら、あっという間だけど・・・・どの1枚が気に入った1枚だったか探すのが、そして、動画にするための処理が・・・。


 ぶったまげちゃいました。 時間が早く過ぎます。マニュアルでの作業で、時間がかかること、かかること。

 

 そんな、画像処理作業中の連続10枚です。20秒間隔で撮影させています。3分20秒の時間がこの画像に込められています。

 

 


オカヤマのフィールドノート-ヒメボタル食餌02

 

 

 前回の連続撮影の画像とは、比較しないでね。

 

 ホタルの幼虫の食餌って、口器などがよく発達していないから、喰らいついたあと、粘り気のある消化液を肉にかけて、溶かしながら、すするようにして食べるものと思っていた。

 しかし、今回のインターバル撮影の結果では、何回もあちらこちらに喰らいついて、摘み食いのような食べ方をしていた。これは、頭部の動きを撮影できたから、分ったことだけどね。カタツムリの殻に、潜り込んでいる様子だけを観察していたら、やはり、ゆっくりとお食事しているように見えるよね。

 

 生き物のデータです。


  ヒメボタルの幼虫は、体長10.8mm、前胸背板の幅2.6mmです。

  セトウチマイマイは、殻幅9.3mmです。