9月26日に、最初の1匹を観察することができた。


 観察して、幼虫を開放したあと、再び、トラップを仕掛けた。


 ヒメボタルがいることは知っていたが、トラップで幼虫が採れることが判ったので、幼虫がいそうなところを、幼虫の気持ちになって考え、林の中を見渡した。自分なら、このあたりに住むなって思ったところに、2箇所、2m×2mの範囲に5つずつトラップを仕掛けた。

 今回も、地元の生き物の保護・保全活動をされてるOさんに全面協力していただいた。

 

 仕掛けてから6日目、あいにくの雨。林の中は、それほどひどい降りようではないだろうし、雨をしのげるところでトラップの中を確認すればいいと思い、にトラップを確認にいった。4匹も掛かっていた。10mm以上の個体が3頭と7mmくらいのが1頭だった。


 2箇所に設置していたことから、比較ができる。前回のトラップのデータも合わせると3箇所の比較ができる。それらは、別の機会に内容を紹介するとして、今回は、雨で湿度が高く、気温は涼しい感じだったようで、活発に動いていた。


 動画は、ヒメボタルの幼虫の歩き方を紹介している。

 今回は、脚が6本ある個体なので、正常な歩き方をしていると思っている。

 

 

 

 

 なかなかユーモラスな歩き方でしょう。ここでは、腹部を弓状に曲げて尾脚にある鉤糸でシャーレに敷いたろ紙に尾脚を固定し、胸部の脚で這うことと腹部を伸展させることによって体を前に進めているのが判ります。尺を取る要領で、動いています。

 別の日にゲンジボタルの幼虫の歩き方を動画でアップしますので、そのときにじっくりと比較していただくとして、ゲンジボタルは、尾脚の鉤糸で石の表面につかまって、芋虫のように、体節ごとに伸びたり縮んだりして、蠕動(ぜんどう)運動しています。水中なので、少しでも、流れの抵抗を少なくして、動こうとしているのが判ります。

 

 さて、幼虫の発光器の撮影は、いつ、成功するんでしょう? 

暗室で、顕微撮影装置を構えて、待っているのに・・・。

 

 他人事のように、開き直っています。